なぜ、感度の高い企業は福岡を選ぶのか。
年50社以上が立地するポテンシャルとは?
企業誘致セミナー「福岡進出」参加レポート

2023年7月26日、福岡市のポテンシャルに興味を持つ企業に向け、2010年の初当選から10年をかけて同市の経済成長と質の高い暮らしの両立を牽引してきた高島宗一郎市長、実際に福岡に進出を果たした企業、ビル開発を手がけるデベロッパーなどが「福岡の今とこれから」を語るセミナーが開催されました。

福岡市が秘めるビジネスの可能性にいち早く注目し、「オフィス体験価値の変革」という切り口でその進化を支援すべく福岡支店を開設した当社もご招待いただき、福岡進出を検討する多くの企業様とお話をさせていただきました。今回は、福岡市のエネルギーを肌で感じたセミナーの様子をレポートします。

当社福岡支店の石塚、支店長の西村

福岡でいま、何が起きている?

ビジネスの文脈において、福岡への注目度が急激に高まっています。2022年までに、福岡に拠点を開設した企業は10年連続で50社を超え、政令指定都市における開業率は4年連続で1位となりました。

福岡市の大規模再開発「天神ビッグバン」をはじめ、さらなるビジネス環境の整備も進んでいます。

まずは、そうした福岡市の解像度をあげるべく、高島市長が登壇。短い時間の中に「福岡の今」を凝縮した、圧巻のプレゼンで聴衆を引き込みました。

以下、高島市長が挙げた「ビジネス拠点としての福岡市の魅力」からいくつかピックアップします。

ビジネスの可能性が広がる立地であること

福岡市からセミナーが開催された日経ホールまでの移動時間と、上海までの移動時間はどちらも約90分。福岡空港からは、国際航空路線が週に724便、国内航空路線が1日に390便運行しています。特に福岡〜羽田は日に56往復の航空便があるほか、新幹線や高速バスの発着数も多く、多方面へのアクセスが非常に優れています。

ビジネスエリアが福岡・天神エリアに集中しているため、空港を降りてすぐオフィスがあることに驚く海外のクライアントも多いのだそう。企業同士の距離が近く、連携が生まれやすい環境は、イノベーティブなアイデアの創出も促進してくれそうです。

「今、福岡の街を歩くと、『FUKUOKA NEXT』の文字をいろいろなところで見かけるはずです。福岡市が次に見据えるのは、『人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市』の実現です」(高島市長)

福岡の街に掲げられている「FUKUOKA NEXT」

世界につながるビジネス環境があり、規制の少ないグローバル戦略特区であることは、福岡を足掛かりに世界へ羽ばたこうとする企業にとって大きな魅力でしょう。2012年に「スタートアップ都市ふくおか」を宣言し、官民共働型のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(FGN)」を開設するなど手厚いスタートアップ支援を続けてきた実績もあり、感度の高いベンチャー企業が福岡市を選ぶ理由が垣間見えました。

働く人の家族にも優しい街であること

企業がビジネス拠点を設けるということは、働く人が福岡に移り住むということ。そして、働く人の家族も福岡に移住する可能性が高いということです。これを見据え、同市では、ビジネス環境の整備と並行して子どもたちの学習環境、医療環境、エンターテインメントなどの充実にも注力してきました。

実際、企業進出が進む福岡市の人口増加数・増加率はともに全国1位で、10代・20代の人口比率は政令指定都市No.1。大学生などの学生の割合は全国3位となっています。

活力あふれるダイナミックなビジネスの街でありながら、豊かな自然が近接していることは福岡の特徴の一つでしょう。市政に関する意識調査によれば、市民の96%が住みやすさを実感しています。
「東京の場合、終電を逃してタクシーになると5,000円、下手すると1万円が飛びますが、福岡市内なら深夜タクシーでも平均2,000円で帰ることができます。コンパクトなエリアの中に、ビジネス拠点、住まい、空港、海、山、と全部が詰まっています」と高島市長。通勤・通学にかかる時間も平均36分と非常に短く、職住近接が実現されていること、またそれが住みやすさの実感につながっていることがわかります。

福岡市の魅力を伝える高島市長

クリエイティブなチャレンジが生まれる都市であること

東京ではさまざまな場所に散在しているコミュニティも、福岡では一極集中型で切磋琢磨しやすい環境にあります。国の重要文化財である赤煉瓦文化館に立ち上げられたエンジニアの拠点「エンジニアカフェ」、小学校の校舎を活用した官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(FGN)」内にある「スタートアップカフェ」は広く知られているところでしょう。

「どちらも、年齢もジャンルも超えて、志を同じくする人たちが知見を共有しあい、学びあう場所。エンジニア起点で生まれるビジネス、スタートアップならではの斬新なアイデアに基づくビジネスの誕生につながっています」(高島市長)

クリエイティブなチャレンジがしやすい街であることから、優秀なクリエイターが続々と集結してきているとのこと。都内では採用に苦しむ企業が多いクリエイティブ人材の採用に関しても、福岡はまさにブルーオーシャンであるといえそうです。

最後に、「人口減少社会の中でチャレンジを続ける福岡市の仲間になっていただけるよう、1社でも多くの企業の福岡進出を後押しをしたい」とメッセージを送り、高島市長はステージを降りました。

福岡でビジネスを展開する企業が語る「福岡の可能性」

続いて、経済産業省、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)等を経て、2015年4月より福岡地域戦略推進協議会(FDC)事務局長を務める石丸 修平氏をモデレーターとして、成長都市・福岡に拠点を置く企業が福岡のポテンシャルとビジネスチャンスを語るトークセッションが行われました。

ここでは、各登壇者の福岡に対する印象、拠点を展開した背景、ビジネスの視点から見た可能性など、セッションで話された内容をまとめてご紹介します。

アクセンチュア 執行役員 西日本エリア統括責任者 伊佐治 光男氏

国内拠点拡充の一環として、2019年に福岡県福岡市に 「アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡」を開設。現在は福岡から東京に向けてもサービスを展開している。

「サービス業である私たちが事業を拡大するにあたって、『人』は欠かせない要素です。首都圏では優秀な人材を採用し尽くした感がある中、福岡市の人口増加率、若年層の比率が全国1位であることに期待して拠点を開設しました。市内に複数ある大学にも折に触れて足を運んでいますが、意欲ある若手が集まっていることも実感しています。」

ジャパネットホールディングス 執行役員 永溪 幸子氏

コロナ禍を機にオフィスの在り方を考え、2021年12月に福岡オフィスを開設した。「天神ビッグバン」の規制緩和第1号案件である「天神ビジネスセンター」に入居。

「当社では、ワークライフバランスを重視し、オンオフの切り替えを意識した働き方を推奨しています。テレワークを導入する企業も増えていますが、当社は社員同士が顔を合わせて働くことが重要であると考え、あえて原則出勤として在宅より快適なオフィスを目指しました。コンパクトシティである福岡は都内に比べて通勤時間が非常に短いことから、格段に通勤時間が短縮できることもあり、従業員には非常に好評です」

ステート・ストリート信託銀行 リレーションシップ・マネジメント部長 マネージング・ディレクター 執行役員 豊田 康信氏

2011年の東日本大震災の経験から、オフィスのBCP対策を考えるように。地震リスクが低く東京との同時被災リスクが少ないことから、福岡に拠点を設けた。社員約400名のうち半数が福岡勤務。

「高島市長の話にもありましたが、アクセスの良さ、交通の利便性は非常に魅力的ですね。我々のオフィスには頻繁に海外のクライアントが来社しますが、皆さん一様に「空港からこんなに近いオフィスは初めてだ」と驚かれます。私たちのほうからアジアにビジネスを展開していくうえでも、交通利便性の高さは大きいですね。オフィスと住居も近く、当社のスタッフの8割は自転車で通勤出来る所に住んでいます。」

BNPパリバ証券 グローバルマーケット統括本部 副会長 中空 麻奈氏

クレジットアナリストとしてキャリアを積み、2020年2月から現職。福岡に友人が多く、個人的にも好きな街であることから、今回は客観的な視点で福岡を語る存在として参加。他の登壇者の話を聞き、アジアの主要都市に近く生活環境豊かな立地を生かして国際金融機能の誘致に取り組む福岡について、「十分に可能性がある」と話しました。

この後、現在福岡で開発を進めるNTT都市開発、九州旅客鉄道、積水ハウス、西日本鉄道、日本生命、ヒューリック、福岡地所、三菱地所の8社が登壇。福岡で開発が進む最先端のオフィス環境をピッチ形式で紹介。セミナー後は、会場外に設置された特設ブースで、デベロッパー各社などと活発に商談する参加者の姿が見られ、福岡進出の機運の高まりを感じました。

中には、「ピッチを聞いて非常に魅力を感じたから」と、デベロッパーのブースを次々に回って具体的な賃料やオフィス面積を聞く人も。また、「福岡の起業家支援が手厚いと聞き、起業のために移住を考えている」と話してくれた男性は、これから竣工するオフィスビルについて熱心に質問していました。

当社でも、この機会に福岡進出を考える企業の皆様を全力でサポートしています。福岡市の魅力、可能性、今後の開発予定を知りたい方、福岡市への進出をご検討されている方は、ぜひお問い合わせください!

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■企業誘致セミナー「福岡進出」(2023年7月26日開催)
■主催:福岡市、日本経済新聞社 メディアビジネス イベント・企画ユニット
■アーカイブサイト:https://channel.nikkei.co.jp/fukuoka202306/
■特設サイト:https://fukuoka-ricchi.com/

取材・文:藤巻 史 撮影:竹井 美砂子

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