株式会社アルゴリズム

100坪~300坪
50〜100人
IT・通信
拡張移転
設立5~10年

“知的探究集団”アルゴリズム社が目指した「探究」を体現する新オフィス。「同じ船に乗って考えてくれる頼もしい仲間」でした。

「知的探究心で、『新しい仕組み』を創造する」と掲げる「知的探究集団」、株式会社アルゴリズム。現在の主な事業は医療機関向けのデジタルマーケティングで、オンライン診療を行っている企業やクリニックのデジタルマーケティング支援や、ネット上の広告運用、メディアプラットフォーム事業などを手掛けています。

人員増とビルの建て替えを機に、五反田から田町への移転を決めた同社。初の自社オフィスとなった前回オフィスではこだわれなかった内装にも意識を向けた新オフィスは、同社のアイデンティティである「探究」を体現する仕上がりになりました。

当社ではこの移転で同社に合う物件のご提案、内装業者の紹介などをサポートしています。

新オフィスのコンセプトや移転にまつわるエピソードについて、代表取締役社長の勝俣篤志様、今回の移転プロジェクトを率いた事業本部 事業部部長の酒井亮様にお聞きしました。(以下敬称略)

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最後の最後に出会った物件に決定。オフィス決定までの経緯とは

勝俣様、酒井様が今回のオフィス移転で担われた役割についてお聞かせください。

勝俣

私は具体的に何かの役割を担っていたわけではなく、最終的な意思決定のところに関わりました。

酒井

私はオフィス移転のプロジェクトチームのリーダーです。中心メンバー5人、それ以外も含めて10人ほどのチームを率いて移転計画を進めました。

御社のオフィス移転の経緯についてお聞かせください。

株式会社アルゴリズム 酒井様(奥)と代表取締役社長 勝俣様(手前)

勝俣

今回のオフィス移転は3回目となります。1番最初は先輩が経営する会社のオフィスの一角を間借りさせてもらっていたので、アルゴリズム社のオフィスとしては2つ目ですね。今回、移転を決めた理由は2つあります。1つ目は、会社の成長に伴って社員数が増え、スペースが足りなくなったこと。もう1つは、前のオフィスが入っていたTOCビルの建て替え話が出ていたことです。

酒井

結局、TOCビルはまだ取り壊されていないのですが、いずれにせよ社員の出社をこちらでコントロールしなければオフィスに入りきらないくらいになってきていたので、タイミングとしてはちょうど良かったなといったところです。

勝俣

当時の社員数が30人くらいで、オフィスは40坪。基本的に週に2回は出社し、あとはリモート・出社は自由というのが当社のスタイルなのですが、全員の出社が重なると座る場所がないといった状態でした。

創業時、前のオフィスは五反田エリアでした。今回の新オフィスは田町ですが、エリア選びについてお聞かせいただけますか。

勝俣

五反田エリアに強いこだわりがあったわけではないのですが、やはりずっと五反田エリアでしたので、今回も五反田・渋谷・目黒・大崎といった五反田周辺エリアで探していました。最終的に田町に決めたのは、青野さんがこの物件を紹介してくださったのがきっかけです。

酒井

いくつものオフィスをご紹介いただき、10件くらい内見にも行きましたが、ここが本当に最後でしたよね。一通りご提案をいただいたあと、今日はこれで終わりかなと思っていた矢先に、「最後に、もう1件ご紹介したいんです」とご提案いただいたのがここでした。見てみると良さそうだったので、すぐに勝俣に話を持っていったのを覚えています。

青野

当初は五反田に近いエリアが良いかと思っていたのですが、お話を伺っているうちに、オフィスの内装で会社のバリューを表していきたい、その上で採用も強化していきたいといった想いが伝わってきたため、五反田エリア外であればちょうど良い価格帯でぴったりのオフィスがあると思い、今回の物件をご提案いたしました。

【物件リクエスト】希望条件から物件提案を依頼する

物件の決め手についてお聞かせください。

酒井

弊社が重きを置く「深く探究する」という価値観を最大限表現できそうだと感じたからですね。この物件はくの字型と少し変わった間取りなのですが、そこも経営陣と「ここ、いいよね」と話していたポイントでした。曲がっていく動きを作れるこのオフィスなら、進めば進むほどに「深海に潜っていく」感じを表現できるのではないかと。ここから2つ、3つの候補に絞り、最終的には社員にも投票をしてもらった上で、全員が納得してこのオフィスに決定しました。

勝俣

当初は100坪程度を希望していたのですが、こちらは150坪でしたので、第一印象は「広い」でしたね。明るい雰囲気も好印象でした。

酒井

御社と関わりのある企業さんが別フロアにオフィスを構えていらっしゃって、そちらの見学をさせていただけたのも大きかったです。実際のオフィスを見て活用イメージが膨らみましたね。

最終的には社員投票も行われたとのお話でした。

酒井

はい。こちらで絞った最終候補を提示し、社員投票を行いました。今回のオフィス移転には、「みんなが来たくなるようなオフィスにしたい」という裏テーマがありました。いくらいいオフィスでも立地が変わると来づらくなる社員もいるでしょうから、「ここがいい」はもちろん、「ここだとちょっと出社しづらい」といった意見を知りたかったんです。

勝俣

「経営陣だけが決めたオフィス」にもしたくありませんでした。今回のオフィス移転は酒井を中心としたプロジェクトチームで進めてもらいましたが、これもオフィスに対して愛着を持ってもらいたい気持ちがあってのこと。ただ綺麗でかっこいいオフィスを作るのではなく、アルゴリズム社にとって意味のあるオフィスにしたいというのが今回の狙いでした。

青野

「いい会社だな」というのが御社の率直な印象です。社員投票のお話もそうでしたが、オフィスの内見にも社員の方々が来られるなど、本当に社員のことを1番に考えて物件選びをされているんだなと。何とかお役に立ちたいと思って仕事に当たりました。

酒井

多いときには10人と、まるで社会見学かのように連なって内見させていただいたこともありました。こんなに大人数で押しかけて大丈夫なのかと思ったのですが、「ぜひ来てください」と快く受け入れていただき、こちらこそ感謝しています。

弊社との出会いについて、また主に担当した青野の対応はいかがでしたか。

青野

メインの窓口となった谷口さんとやり取りを始めたのが2021年6、7月ごろでした。TOCビルの建て替え話も出ていたこともあってのタイミングでしたね。

酒井

主なやり取りは谷口が担当していまして、私はメールのCCに入ってやり取りを見ていることが多かったのですが、青野さんはやり取りが非常に丁寧かつスピーディーだと感じました。先ほどお話した、今回の物件をご提案いただいたやり取りからも熱意を感じましたね。同じ船に乗って取り組んでくれる人だと感じ、非常に嬉しく思いました。一般的に、オフィス移転は総務部が担当するケースが多く、今回の私のように事業部長が先導して行うのは珍しいケースだと思います。オフィス移転に関しては素人ですから、いろいろと教えていただき助かりました。

金子

おっしゃる通り、社長が自ら先導されたり、総務部が担われたりするケースが大半なので、珍しいケースだなと思いました。

勝俣

酒井には、コーポレートデザインといいますか、組織作りをお願いしたいという話を以前にしたことがあったんです。それを彼が解釈し、オフィス作りに手を挙げてくれたのだと思っています。

酒井

そうですね。当社には組織に関わるようなプロジェクトを行う際、横断プロジェクトと呼ばれるものがあるんです。その一発目に何をしようと考えていた矢先、TOCビルの建て替え話を耳にして、オフィス移転プロジェクトを立ち上げることにしました。正直、プロジェクトの第一弾としてやるにはオフィス移転は少々大きすぎるものではあったのですが…。

何よりも自分達が働くオフィスという場が大きく変わるこの「オフィス移転」という体験をただの業務タスクとして捉えるのはもったいないなと思ったんです。せっかくなら全員がもっと会社に愛着が湧き、毎日気持ちよく働けるようにするための、一大イベントとして記憶に残るようにしたいと考えました。

「深く潜れる」から行き着いたコンセプトは「コウテイペンギン」

新オフィスのコンセプト、こだわりポイントについてご紹介ください。

勝俣

譲れないポイントとして、(1)純粋な働きやすさ(2)会社のアイデンティティ・カルチャーをオフィスに入れ込むことの2点を挙げていました。1つ目は機能面ですね。安心して話せる会議室があるですとか、仕事内容や気分に応じて移動しながら働ける柔軟性といった点です。

2つ目は、先ほども申し上げたように、ただ綺麗なオフィスを作るつもりではなかったという想いを指したポイントです。新オフィスは、入口エスカレーター前の壁に、シロクマやペンギンのアニメーションが流れています。初めて訪れた方からすると「何で?」と疑問を抱くでしょう。単に面白いから、おしゃれだからというわけではなく、自然と会社のアイデンティティについて会話を交わすきっかけになればいいなと思っています。

エスカレーターを出て目に飛び込む風景。会社ロゴの左横では、多種多様なペンギンのアニメーションが流れています

酒井

オフィスデザインにコーポレートアイデンティティを反映していくにあたって、「探究」「深く潜る」というキーワードから、「深く潜れる動物」についてチームメンバー全員で調べていました。その中で出てきたのがコウテイペンギンです。コウテイペンギンは潜るのが得意な生き物で、中でも5%が水深180メートルまで潜れ、中には540メートルに達する個体もいるのだそうです。挑戦の意味で「ファーストペンギン」という言葉も使われますし、これはアルゴリズム社が目指すところの象徴になり得ると思いました。誰よりも深く探究し、物事を極限まで突き詰められるような「5%のコウテイペンギンになろう」と。

そこから、入口を海の青にし、向かって右側の休憩スペースを陸地のイメージに、左側の会議室や執務スペースに向かって「潜る」イメージに分け、内装を決めていきました。例えば、会議室スペースに入る前にある木は流木で、海と氷山との境目の場所をイメージしています。会議室は潜水艦をイメージしていて、扉に貼られたアルミ板は潜水艦で使われる素材を使用、照明は船舶用のものを使っています。執務室の奥に向かってくの字に曲がっていく間取りは、深海に潜っていく動きを表現してみました。

陸地をイメージした休憩スペース

海と陸の境目を表す流木

会議室、1on1スペースが並ぶ空間。深い青や照明、アルミ板で深海や潜水艦をイメージ

青野

アルゴリズム社様の目指すところを表せるだろう内装会社をいくつかピックアップしてご紹介いたしましたが、当初はここまでのコンセプトはまだ固まっていなかったと記憶しています。

勝俣

そうなんです。コンペの途中から「コウテイペンギンを…」と言い出したのですが、内装会社様に寄り添って考えていただけてありがたかったです。あとこだわったのは、1on1ルームですかね。真正面から相対すると圧があるので、斜めに座って話せるようにしていただきました。陸地を表すオープンスペースの他、執務スペースの1番奥には窓に向かって作業できる場所があり、Web会議専用スペースもありと、メリハリを持って仕事ができるようにも工夫しました。

1on1スペース

執務スペースの入口。左奥の方まで空間が広がっています。「先が見えない」作りに「探究」のイメージを盛り込みました

会社のアイデンティティである「探究」を象徴するオフィス

移転後、社員の皆様やお取引様などのご反応はいかがですか。

勝俣

前の状況がひどかったので当たり前ではありますが、「会議室が使いやすくなった」と言ってもらえています(笑)。ミーティングの質も上がったと。あとは、来客や入社前の面談に来られた方に「何でこういう感じのオフィスになっているんですか?」「この会議室はアデリーっていうんですね」と話題に出していただくことが多いのも狙い通りで、嬉しく思っています。

会議室名は「エンペラー(コウテイ)」「マゼラン」「アデリー」。すべてペンギンの名前が由来です

酒井

TOCビル時代に面接を受け、内定時には田町オフィスに移転していたという狭間を経験している社員からは「絶対新オフィスの方がいいです。このオフィスだったら、この会社で働きたい想いがより強まっていたと思います」と言われました。また、裏テーマだった「みんなが来たくなるオフィス」ですが、現在社員だけでも出社率が1.4倍になっているというデータが出ています。インターンを入れるとさらに増加しているのではないかと思いますね。

移転を終えた今、あらためて思う「アルゴリズム社にとってのオフィス」について、お考えをお聞かせください。

勝俣

当社ではよく「探究する場をつくろう」という話をしています。今の世の中はものすごいスピードで変化しているため、新たなものを生み出しても、最初から計画通りに事が運ぶことはなかなかありません。だからこそ、まずはその新たな物事が生まれる場所自体に価値があると思っているんです。会社にとって、その「場」のもっとも象徴的なものがオフィスだと思っています。

酒井

新オフィスは、当社が目指す「探究」の象徴だと捉えています。とりあえずいい感じに作られたオフィスだと説得力がありませんが、今回はチームメンバーと共に探究し、作り上げることができた分、説得力のあるオフィスを作れました。ここから社員数が増え、休憩室に行かなければならないくらいの密度になったとき、どれだけ探究活動が活発化していくのかが楽しみですね。

青野

まさに「探究の象徴」たるオフィスだと感じています。今後、アルゴリズム社がどのように成長していくのかが非常に期待できますし、そうしたオフィス移転をお手伝いできたのは、私にとっても得難い経験となりました。ありがとうございました。

勝俣

ありがとうございました。創発が生まれる会社にすべく、全方位に向けて今後も尽力していきたいです。

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会社概要

会社名
株式会社アルゴリズム
移転先
東京都港区芝4-5-10 EDGE芝四丁目ビル
移転後坪数
約150坪
従業員人数
50名(取材時)
企業URL
https://algorithms.co.jp/
取材
2022年9月

取材・文:卯岡 若菜 撮影:原 哲也

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