THECOO株式会社

THECOO株式会社

2014年1月20日に前身のルビー・マーケティング社を設立。自社サービスであるインフルエンサーと企業をマッチングするサービス「iCON CAST/アイコンキャスト(https://icon-cast.com/)」の海外展開、成長加速のため2016年2月17日に『THECOO株式会社』と社名変更した。

2016年9月取材
text by Misa Ishikawa
photo by Nozomi Ashizawa

Google時代の仲間とともに会社を立ち上げたというTHECOO株式会社・代表取締役の平良真人さんに、会社への想いや今後の展望についてうかがいました。

平良 真人さん

平良 真人さん

こうでなきゃいけない、と決まっているものはなにもない

-会社設立のきっかけは何ですか?

オンラインマーケティングの領域で、「顧客に価値提供ができれば」と思っていて、当時一緒に働いていたメンバーであれば、面白いことができそうだと思い、設立しました。

-もともと、こういったオンラインマーケティングのビジネスをやりたいと思っていたのですか?

いえ、もともと学生時代は国際的な仕事がしたくて、海外で働いてみたかったんです。言語はできなかったんですけどね(笑)。新卒で伊藤忠に入社し、SONYでは夢だった海外勤務も経験しました。その後も、その時々で「おもしろそうだ」と感じたことを選んでいたら今にたどり着いたという感じですね、飽きっぽいのかもしれないです。
ただ、伝統的な日本企業、外資系企業とさまざまな文化を見てきたので、いいと思える部分はこれまでの経験から取り入れています。
例えばオフィス2階の会議室にあるふかふかのクッションや、靴を脱いで会議室に入るという方法など、こういった部分は外資系企業のフランクな文化から取り入れています。

-THECOOはどんな会社ですか?

メンバーに任せるスタイルです。全員、責任感を持ってやってください、どうぞ。という感じで。管理するのが苦手なので、自立してほしいのです(笑) 。そのため、自立していて自分のスタイルで仕事ができる人にはすごく向いている会社ですが、逆に、管理されていないと不安な人は向いていないですね。最低限のルールはあるものの、スポーツと同じで戦い方は自由なのです。やり方の正解なんて誰にもわからないので、やってみるしかないんですよね。

-iCON CAST(アイコンキャスト)はどのようにして生まれたのですか?

最初は顧客から、インフルエンサーを使ったマーケティング施策ができないかと依頼があったことがきっかけで、このサービスが生まれました。マーケティングのわかりにくいところをわかりやすくしたいという想いがあるので、企業とインフルエンサーをマッチさせるサービスであるものの、ただ2者をつなげるだけでなく、施策の結果をみて何が効果があったのか、さらなる効果を出すにはどうすればいいのかなどわかるようにPDCAを回しています。

-THECOOだけの変わったエピソードを教えてください。

面接は、一次から代表の私が行って、その後二次以降で私以外のメンバーの面接としています。通常の企業だと、代表が最後の面接官になることが多いと思うので、これは変わっているのではないでしょうか。面接では、どちらかというとスキルは深堀りせずに、何故THECOOで働きたいかや、どこに興味を持ったのかを聞くようにしています。実績よりも、なぜその行動をとったか、その人の人間性を知りたいのです。スキル面はその後の面接でみてもらっています。

-オフィスのこだわりはどこですか。

壁に描かれている文字”F**KING IGNORE THE SYSTEM USE IT WHEN IT SUITS YOU”意訳すると、「こうでなきゃいけない、と決まったものはないんだよ」というメッセージが込められています。 ブレインストーミングをする時もですが、制約条件をとっぱらうということはイノベーションをおこす鍵だと思っています。人間なんてバイアスの塊みたいなものなので、例えばiPhoneが初めて世に出たときも、ガラケーの方がよいと批判されていましたよね。批判されてもやるかどうかなんですよね。ということで、この壁の文字も、社内で少なからず批判がありましたが、押し切りました(笑)。
また、エレベーターを降りてすぐに描かれている“色即是空”には、虚無的でなく前向きに、「この世は空だから、なんだってできる」という意味が込められています。

-今後の展望を聞かせてください。

今後は新サービスである「iCON Suite/アイコンスイート(https://icon-suite.com/)」も含め、日本だけでなく海外に展開したいです。このサービスは、インフルエンサーのフォロワーの属性を確認してもらえるサービスで、これまで見た目やなんとなくのイメージでインフルエンサーを決めていた企業が、より自社に合ったインフルエンサーを選べるようになります。
また、さらなる新しいサービスも立ち上げていきたいので、そのための足元づくりですね。経営者としては、THECOOで働いてくれているような人達が集まってくれるような会社をどうやって持続させるかを考えてます。音楽会社ですと、○○レーベルという形をとり、いい音楽を届けるという目的のもと、それぞれでジャンルの異なる音楽を別々のレーベルから世に出しています。THECOOも将来はそういった会社にしたいと思っています。

オフィスのファシリティ担当をされていた星川隼一(開発部ディレクター/執行役員)さんがサンフランシスコに出張中のため、スカイプにてお話をうかがいました。

-オフィスのコンセプトはありますか。

「家みたいにくつろげるようなオフィス」にしたいという想いがありましたね。そのため、2階の会議スペースなどは、靴を脱いでリラックスできるスペースになっています。また、この物件はもともと家だったものを改造してオフィスにしているため、オフィスの中にお風呂があったりと、少し家っぽさが残っているんです。

-移転後、変わったことはありますか。

いい意味で、メンバーがオフィスにいる時間が長くなったような気がしますね。僕はサンフランシスコにいるので、実際にメンバーと直接話すことはないのですが、サンフランシスコからコミュニケーションツールのSlackで「おやすみ~」など挨拶をしたりしますよ。

-お気に入りの場所はありますか。

エレベーターが開いた瞬間に見える、「色即是空」の文字と、そのデザインです。エレベーターの中から見ると、額に入った一つの大きな絵のように見えるんですよ。

代表取締役の平良さんと同じくGoogle出身で、THECOOで活躍される武井公也さん(インフルエンサー事業部/執行役員)、吉田沙織さん(コンサルティング事業部 マーケティングコンサルタント)にTHECOOでの働き方についてお話をうかがいました。

-お二人は具体的にどのようなお仕事をされているのですか?

武井さん 僕は自社サービスのiCON CAST(アイコンキャスト)をはじめ、インフルエンサー事業において顧客への営業、YouTuber(ユーチューバー)やインフルエンサーの獲得をメインに行っています。YouTuberといっても中には事務所に所属している方もいらっしゃるので、パートナーシップのお話にうかがうこともあります。

吉田さん 私は顧客のWebマーケティングのコンサルティングを担当しています。広告がメインではありますが、その他も顧客のWebマーケティングを改善できるようなものがあれば提案しています。

武井さん 会社に所属していながら、実際は個人で動いていることが多いですね。今THECOOにいる人達は、個人事業主として一人でやっていけるようなスキルのある人が多いですね。

-個人での業務が多いとのことですが、それでも”THECOOで働く意味”って何ですか?

吉田さん 私としては、この会社が成長できるのなら、なんでもいいんですよね。私はコンサルタントとしての経験、知識があるので、会社の成長のためにその仕事をやっています。平良のスピード感や、突発的なアイデアを出してくる面白さなどに惹かれてTHECOOで働いているので、THECOOとして売上をあげるにはどうしたらいいか、という思いが常にありますね。

武井さん 僕の場合は明確で、「何をやるかより、誰とやるか」ですね。このメンバーなら、たとえ一つのサービスがダメだったとしても、何かできるだろう、という自信がありました。ちょうど入社のタイミングと結婚のタイミングが同じだったのですが、奥さんには心配されましたね(笑)。

-今後どのようなことをやっていきたいですか?

吉田さん 私は「これ!」というものはないですが、常に興味があるところにいたいですね。
このメンバーでいるなら、さらにおもしろいことが出てくると思うので、この社風が続く限り、成長を見続けたいですし、自分自身も成長し続けたいです。

武井さん ちょっとTHECOOとずれるかもしれませんが、いつかコーヒー屋をやりたいですね。色々なことを経験したうえで、来てくれたお客さんにこれまでやってきたことを話せて、相談に乗って、その間にコーヒーがあるって、いいなと思います。

-THECOOがどんな会社かを教えてください。

吉田さん 定期的に「off-siteミーティング」を行っていますね。「off-site(オフサイト)」とは、「現場を離れた場所で」という意味があるのですが、1クオーターに1回ほど、海辺の施設を借りてミーティングを行っています。その後BBQしたり温泉に入ったり…。そういう、オフィスや会議室を離れてリラックスした空間でミーティングをすると、意外と真面目に会社の未来について話し合うことができるんですね。会社をどういう風にしていくかなど、この規模でも定期的に話し合わないと、「ズレ」が生まれてしまうので。わざわざ狭い一室に全員入って、語り合いましたね(笑)。

武井さん オフィスの会議スペースでみんなでお酒片手にピザを食べることもありますね。

吉田さん 全員仲はいいですよね、信頼しあっていて、普通なら言いにくいこともこのメンバーとなら気にせず言い合える。

武井さん たしかに、そうですね。絶対的な信頼があるので、遅刻や早退にも理解があります。例えば僕の場合は、子供が生まれたばかりなので、子供の体調によっては遅刻をしたり、お風呂のために早めに帰ったり。そういったことも、メンバーが受け入れてくれるので、ありがたいですね。

THECOO株式会社

http://thecoo.co.jp/

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利用従業員数 16人
利用坪数 約43坪(8F+9F)