vol.19 株式会社ハグカム
みんなの居場所になるようなオフィス

子どもの「できた!」をはぐくむ、教育事業を展開する株式会社ハグカム。このたび、オフィス移転を考えているとのことで、直々にIBASHO編集部に取材依頼が。大喜びで、取材にお邪魔すると、なんとも“スペシャルな空間”が広がっていて ── !?
新メンバー・イイダを取材チームに迎えた新シリーズ、オフィス移転までを密着取材! はじまりはじまり。

2016年08月01日
interview by Mai Iida
photo by Nozomi Ashizawa

多くの人のやさしさと愛着でできた空間

渋谷のとあるビルの最上階。エレベーターを降りると、どーんと開けた空間が。見回すと左側は……うん、オフィス空間でエンジニアらしき人が作業をしている。右側は……床にはカラフルなマットが敷いてあって壁が黒板に? そしてちいさなお家が? 積み木やおもちゃが?? まるで保育園のような空間が広がっていた。

-突然ですが、ここのオフィス、子どもたちが集う保育園みたいな場所がありますね。なんでなんですか?

道村さん 

わたしたちは、子ども向けの教育事業をしています。子どもの好奇心育成や、子どもの「できた!」を育む「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」というオンラインの英会話サービスをやっていて、インターネットを使って生徒さんとマンツーマンでリアルタイムに会話をするのがいつもの授業なのですが、ここではその先生に直接会えるイベントを開催しています。

道村 弥生 (みちむら やよい)

『株式会社ハグカム』代表取締役。子ども向けのオンライン英会話教育「GLOBAL CROWN」を独自のアプリで展開。全国・世界約11か国から日本人講師を約200名採用し、2015年11月のサービス開始以来約500人もの3〜5歳の子どもたちに楽しく英語を学ぶ機会を提供している。

-なるほど! ここに実際に子どもたちが来て、普段は画面越しの先生と直接会えるんですね。だから保育園みたいなんだ。子どもたちは、先生に会うとどうなっちゃうんですか?

道村さん 

普段は「先生大好き!」って、先生=アイドルみたいな存在なんです。だから、会うとピキーン! って緊張しますね(笑)。画面越しでは慣れてるのに、実際に会うと、「先生、大きい!」って状態になります。

-自分とおんなじくらいのサイズだと思ってるんだ(笑)。

道村さん 

そうです。それで言うと、先生たちも思ったより子どもたちが小さくてびっくりするみたい。4〜5歳のお子さんで、画面上では目線はおんなじでやってるじゃないですか。で、会うとこんなにちっちゃい! って(笑)。お互いに、普段会えない子に会えたという感動があるみたいです。それに、モチベーションの維持にもなるので、こういう直に会えるようなアナログな部分も大事にしていきたいなと思っています。

月に1度のペースで、実際に講師と生徒が会えるイベントを開催している。

-たしかにみんなうれしそう!

道村さん 

親ができないことを第三者が教えてくれることって、すごくいい経験だと思うんです。昔だったら、地域のおじいちゃん・おばあちゃんが教えてくれることを、オンラインだからと言って、いまの子どもたちにしたらあんまり関係ないんですよね。インターネットは、好奇心を刺激するひとつの手段だと思ってるので、そういう学びの機会を増やしていきたいです。

-たしかに。ITだって毛嫌いしてるのは、わたしたちのほうなのかもしれないですよね。

道村さん 

そうそう。子どもはほんとうに関係なくって、「画面越しで話できるのかしら、この子」って言っていたおかあさんたちのほうが、無料レッスンをやってみてビックリしてますね。1レッスンの20分終わった瞬間に、子どもたちは「次はいつお話するのー?」とか「もう一回つけて!」って。もう終わりなんだよってなだめるのが、大変なほどで(笑)。

-その威力すごいですね、わたしがやりたいくらい……。授業を受けた子どもたちには、どんな影響があるんですか?

道村さん 

コミュニケーション力が上がったり、人見知りがなくなったというケースが多いですね。兄弟が少ない家族も多いので、お兄さんやお姉さんができるような感覚。親戚よりも会う頻度が多いので、「はじめまして!」とか「ひさしぶりー!」という会話を何度もできるので、大人に対してのハードルや他人に対しての障壁みたいなものはなくなってるんじゃないかな。いい意味で、根性がついているというか(笑)。

オフィスに貼ってある写真からは、子どもたちの楽しそうな様子が伝わってくる。

-いいなぁ。わたしも授業を受けたい! あ、そうだ。ハグカムさんのオフィスのお話も聞かなくちゃ。なんでも、ここのオフィスは“やさしさの集まり”でできているそうで?

岡田さん 

はい。実は、自分たちで買ったものは、机と椅子くらいで。あとはもう、Amazonのほしい物リストに、オフィスに必要なものを入れて公開しました。

岡田 香菜 (おかだ かな)

ハグカムの広報・ディレクターでありながら、バックオフィスやサービス運営にも関わるマルチプレーヤー。オフィス入居の際に、必要なものをリスト化したり、子どもたちのスペースをコーディネートし、壁に黒板塗料を塗るというDIY力の持ち主。

-え? ここにあるものほとんどがほしい物リストで募集した“いただきもの”なんですか?

岡田さん 

そうですね。「オフィスに必要なものなんだっけ?」ってところから始まって。あとは“手作り感”があったほうが、子ども向けなので温かみも出ていいかなと思って、全体的なトーンは緑中心で、カフェによくありそうなボードとか、生徒さんからの手紙や写真を貼ったりしました。

道村さん 

バーカウンターもあっちの細長い机も、知り合いの方が引っ越しのタイミングだからってくれたり。ゴミ箱すらもらいましたね(笑)。四角い本棚も、ハンガーラックもハンガーも、スリッパも。このバランスボールが意外とたくさん来ました(笑)。

岡田さん 

Amazonで物を送ってもらうときに、カードがついてるんですよ。シュレッダーには「機密情報大事だから、シュレッダー送ります」って書いてあって。ひとつひとつ開けるとあったかい気持ちになりました。

道村さん 

そう。名無しの方も二人くらいいて、いまだに分からないんです。プリンターも、どこかの足長おじさんがプレゼントしてくれました。

-プリンターも!? そうか、そういう応援のしかたもあるんですね。一緒に会社つくってる感じですよね。それに、使うたびに○○さんの椅子だって。そういう物への愛着の持ち方っていいですね。

オフィスの移転パーティには、家具をプレゼントしてくれた人など50人もの人が集まった。

-そもそも、この広ーい物件との出会いは?

道村さん 

これもたまたまなんです。Facebookで「オフィスを探さなきゃいけないので、誰か紹介してください!」って投稿したら、2、3件不動産屋さんを紹介してくれた人たちがいて、そのなかで会った営業マンの方に、予算とスケジュールを相談したら、すごく親身になっていただいて。この物件は来年の1月にリニューアルするので、もともとそれまでって約束なんです。で、「予算これしかなくって、1年間だけ!」と、担当の方がオーナーさんに交渉したら、オーナーさんがすんなりいいよーって。格安賃料で当初の予定の3倍の広さです。「ラッキー!!」って(笑)。

-ラッキー以外の何ものでもない……。この広いスペースに、子どもたちの遊び場をつくったのは?

道村さん 

最初はほかの場所を借りてイベントをやっていたんですけど、これだけ広かったら子どもも来れるようにしたら? と思って。だけど、最初はほんとうに殺風景で、ここに子ども来れるのか!? という不安があって。 そこから、おかあさんたちに何を置いたら子どもたちがいる場所になるのかってアドバイスをもらって。そこから岡田さんにほしい物リストも作ってもらって。

岡田さん 

マットの種類や、授乳スペースをカーテンでしきれたりっていう具体的なところのアドバイスをもらいました。

-この黒板は?

岡田さん 

塗ると黒板になるペンキがあるって聞いて、ここの物件はリニューアルするから、壁も好きにやっていいよと言われていたので、みんなで塗りました。好評だし、安かったですね。5000円もかかってないですよ。

-まさにDIYですね! そんな愛着のたっぷり詰まったオフィスを出るのはちょっとさみしいと思うんですが、期間限定なので、そろそろ次を考えなきゃなんですよね。次はこうしたいなっていうことはありますか?

道村さん 

せまくなっても、子どもが来たときにこの手作り感とか雰囲気だけは残しておきたいです。

道村さん 

あと、わたしにとって仕事とプライベートの境界とかってなくて、朝来て夜までいると、家よりオフィスにいるので、ある意味で生活スペースみたいな感じです。だから、自分が一番居心地いいようにしたいなとか、みんなが居心地いいようにしたいなと思ってます。 フリーで働く友だち人がふらっと仕事しに来たり、前の会社の後輩がミーティングに使いに来たり。わたしもいろんな人に助けてもらってここまで来たので、持ちつ持たれつで、みんなの居場所になるようなオフィスにしたいですね。

スタッフのなかには、パパのエンジニアさんがいて、子どもを連れて出社することもあるんだとか。うらやましい職場環境!

-ふんふん。それからエリアは……

とゆうことで、ハグカムさんからのオフィスお引っ越しの要望をまとめてみました。

・ 手づくり感のある雰囲気を出せるオフィスに
・ 子どもたちの一緒にDIYできる空間に(ある程度自由度が効く物件がいい)
・ エリアは、渋谷・代々木・恵比寿・青山近辺
・ 広さは15〜20坪くらい
・ トイレは男女別で
・ 一軒家って素敵!
・ みんなの居場所になるようなオフィスに

一体、どんなオフィスが見つかるのか?
IBASHOは、今後もハグカムさんのお引っ越しをとことん密着取材予定! 乞うご期待!

株式会社ハグカム

http://hugcome.co.jp
国際101号館
利用従業員数 約5人
利用坪数 約50坪
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この記事を書いた人
飯田 舞

株式会社オフィスバンク - 企画・営業

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